カイロプラクティックと神経の働き

カイロお役立ち情報

 カイロプラクティックは神経の働きを整える治療法です。ここでは神経とはどのような働きをしていて、どのような種類があるのかについて少し解説してみます。

目 次

神経とは?

 それでは、神経について考えてみましょう。 ここではパソコンに例えて説明します。パソコンは、本体、キーボード、ディスプレイ、プリンタなど、いくつかの機器に分かれています。機器は単体では使えません。コードでそれぞれの機器をつなぐ必要があります。

 コードは、全体を一つのものとして機能させるために重要な機器です。下の図のようにパソコンがコードによって、結ばれていなかったら、パソコンは動きませんね。


実は生物においてもコードと同じ役目をしているものがあります。それは神経です。神経は、脳を起点として全身の器官を結びつけています。

 もし、生物のそれぞれの器官が神経によって結ばれていなかったとしたらどうでしょう。それは、ばらばらのパソコン機器のようなもので、生物として機能しません。 神経は全身の臓器器官を結びつけて、からだ全体を統合する重要な機能をもっています。

神経の束、脊髄(せきずい)

 神経はまず大きな束になって脳からでてきます。この大きな束を脊髄(せきずい)といいます。脊髄から太い枝の神経が分かれ、その枝からさらに細かな枝の神経が分かれ、全身に広がっていきます。これを、末梢神経(まっしょうしんけい)といいます。通常、我々が神経といっているものは、この末梢神経です。

 さらに、神経は働きで分けると、意志によって制御できる、体性神経(たいせいしんけい)と、意志によって制御できない自律神経(じりつしんけい)に分けられます。

 例えば、今お腹が減ったとしましょう。お腹がへったら手で食べ物を取って口に入れ、咀嚼(そしゃく)しますね。
このような意志によって行なう働きを制御しているのが「体性神経(たいせいしんけい)」です。

 しかし、お腹いっぱい食べたから早く食べ物を消化しようと思っても、胃の動きはあなたの意志の通りには動かせません。このように無意識の働きを制御しているのが「自立神経」なのです。

右の図のように、自律神経の働きは、意志によってコントロールできない。

自律神経の二つの種類

 内臓の働きを自立的にコントロールしている自律神経ですが、自律神経その働きで二つの種類に分けられます。交感神経(こうかんしんけい)と副交感神経(ふくこうかんしんけい)です。

 その働きは車のアクセルとブレーキに例える事ができます。アクセルの働きをしているのが交感神経、ブレーキの働きをしているのが副交感神経です。

 例えば、心臓は交感神経(アクセル)によって働きが活発になります。逆に副交感神経(ブレーキ)によって心臓の働きは低下します。このアクセルとブレーキが、お互いに適度に働くことで内臓の働きは正常に保たれるのです。


アクセルの作用が交感神経、ブレーキの作用が副交感神経。

「背骨のゆがみ」と自律神経

 自律神経は背骨から全身に広がっています。交感神経は主に胸の背骨から、副交感神経は首の付け根と骨盤から全身に広がります。

もし「背骨のゆがみ」があると、ゆがみがある部位で自律神経が障害されてしまいます。自律神経失調にはなにかしら「背骨のゆがみ」が関わっているケースが多いのです。

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