次は「腰つき出し姿勢」の矯正例です。
「腰つき出し姿勢」ってどんな姿勢?
下腹がぽっこり出ている事が目立つ姿勢ですね。下の図の姿勢がそうです。詳しくは参考記事をご覧ください。
ちなみにお腹が出ているのは太っているからではなく、姿勢の変形によりそう見えているだけですから注意しましょう。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
では、矯正に挑戦したDさん(仮)を紹介しましょう。
Dさん(仮): こんにちは。腰痛と肩こりがひどくて来院しました。あまり姿勢について気にした事はないのですが、以前からお腹がぽっこりしている事は気になってました(笑)。
まずはDさん(仮)の姿勢をみてみましょう。
たしかにお腹がぽっこり出ているね。
ではさっそく矯正を始めるところから紹介していきましょう。
- プライバシー保護の為、個人が特定できないようプロフィール等は脚色が加えられています。又同様に、掲載される写真について部分的に編集されている場合があります。
- 矯正の過程は事実に基づいていますが、矯正を受けている方の人格・台詞等は全て脚色です。実際の人物とは一切関係ありません。
- 紹介されている例は筆者の矯正治療を受けた方の例です。その為、矯正エクササイズだけで矯正を行う場合とは異なります。
- 矯正の過程は個人により異なります。あくまで参考例としてお考えください。
腰つき出し姿勢の矯正
Dさん(仮)は62歳の男性で、肩こりと腰痛の悩みで来院されました。特に腰痛は慢性的で痛みが強いそうです。
お仕事は管理職をされていて、事務仕事と立ち仕事の半々だそうです。
Dさん(仮)の姿勢写真を見ると、体の中でお腹が一番前に出ている「腰つきだし姿勢」である事がわかります。このようにお腹が目立つのは肥満が原因ではなく、姿勢変形により全身が反り返った事でお腹が前に突き出た事が原因です。
このような全身の反り返った状態は、腰痛を中心に様々な症状を引き起こす原因になります。Dさん(仮)の場合も症状の原因は姿勢にある可能性が高い為、矯正する事をお勧めしました。Dさん(仮)自身もお腹が目立つ事を気にされていたので、さっそくチャレンジする事になりました。
なんで「腰つき出し姿勢」は腰痛になりやすいの?
お腹が前に突き出ている為に「反り腰」になっているからですね。
上図右が反り腰です。このような状態になると腰回りの筋肉が緊張するたげでなく、関節もしめつけられる為に腰痛になりやすいのです。
Dさん(仮): お腹も引っ込むという事で一石二鳥ですから、矯正を頑張ってみる事にしました。
行うのは週一回の施術と自宅での三分ほどのエクササイズで、特に特別なものはありません。
矯正から約一ヶ月後
そして矯正を始めてから一カ月たちました。下の写真をみてください。
おおっ、もうお腹がへっこんでる!
Dさん(仮): お腹がへっこんだだけでなく、もう腰痛もありません!
想定より早く矯正が進みました。よかったです。
上の写真(右)は矯正を始めてから約1ヶ月半後のDさん(仮)の写真です。完全ではありませんが、お腹もへっこんで反り腰も改善されている事がわかります。症状もほぼなくなりましたので治療は終了して自宅でのエクササイズだけ継続してもらう事にしました。
Dさん(仮)の場合はスムーズに矯正が進みましたが、人によっては腰つき出し姿勢に特有の問題、「反り腰」だけ改善されないという問題が発生する場合があります。多くは以下の二つが原因です。
- 腰回りの筋肉が慢性的に緊張している。
- 体幹の筋肉が弱っている為に胴体を支えられない。
この二つは「反り腰」が改善されない方に見られる典型的な問題です。このような問題が見られる場合、前屈のストレッチや股関節のストレッチ、腹筋のエクササイズなどを合わせて行うと効果的です。
まとめ
矯正の感想をDさん(仮)にお聞きしましょう。
Dさん(仮): もっと矯正に時間がかかるものと覚悟していましたが、一月半程度で終わったのはうれしかったです。今は腰痛もなく快適に過ごしています。
高齢になるほど矯正期間は長引く傾向がありますので、Dさん(仮)の62歳という年齢を考えると矯正はスムーズだったと思います。
このような例からも年齢は絶対的な指標でない事がわかりますね。
Dさん(仮)ありがとうございました!!